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税金ブログ / 入金と帳簿の整理

口座への入金は全部売上?夜職の報酬と自分のお金の移動を分ける記録

公開:2026年11月5日 / 税理士豊臣

お店の振込、昼職の給与、自分の別口座からの振替が同じ口座に入っている。通帳の入金を合計すれば、夜職の売上になるのでしょうか。入金の理由ごとに分けて確認する必要があります。売上の抜けだけでなく、同じ報酬を二度数えることも防ぐために、取引ごとに照合しましょう。

銀行の入金と、仕事で得た収入を分けて考える

銀行明細はお金の移動を示す資料ですが、すべての入金が事業の売上とは限りません。自分の口座から自分の別口座へ移すだけなら、その移動によって新しく報酬を得たことにはなりません。一方、現金で受け取った報酬は、銀行に入れていなくても確認する必要があります。

所得税の事業所得は、総収入金額から必要経費を差し引いて計算します。口座の残高や入金合計がそのまま所得になるわけではありません。給与で受け取っている分も、業務委託の報酬と同じ売上欄に混ぜず、源泉徴収票などで別に整理します。

自分の口座間の振替は、出金側と入金側を一組に

たとえば、自分名義のA口座からB口座へお金を移したときは、両方の明細にある日付、金額、振込名義を確認します。手数料がある場合はその差もメモし、どの出金とどの入金が対応しているかを残します。「たぶん振替」と記憶だけで売上から外すのは避けましょう。

個人事業の帳簿では、私生活のお金を事業に入れるときに「事業主借」などを使って整理する場面があります。ただし、どの勘定科目になるかは、帳簿に含めている口座と取引内容によります。自分名義の入金をすべて同じ科目に自動登録するのではなく、元の資金を確認してください。

現金報酬の預け入れを、もう一度売上にしない

お店から現金で受け取った報酬を記録済みで、その現金を後日銀行へ預けた場合、預け入れのときに同じ報酬を再び売上として数えないようにします。報酬を受け取った記録と、銀行へ入れた記録をつなげて説明できる状態にしましょう。

一部を生活費に使ってから残りを入金した場合は、現金受取額と銀行入金額が一致しません。その差を売上の減額や仕事の経費にせず、現金の使い道を別に記録します。生活費を事業資金から支払っても、それだけで必要経費になるわけではありません。

返金・借入・家族からの送金は、名前だけで判断しない

借りたお金、立替金の精算、購入代金の返金なども、入金理由を確認する資料が必要です。契約、元の支出、やり取り、返済予定など、対応関係がわかる資料を残します。返金は以前の経費の処理に関わる場合もあるため、単に「売上ではない」で終わらせないでください。

家族や知人からの送金も、援助、貸付、仕事の対価などの実態を確認します。「振込名義が個人だから贈与」「メモにプレゼントと書けば売上でない」とは判断できません。所得税以外の税金の確認が必要な場合もあるので、理由が曖昧な入金はそのまま相談してください。

まずは一か月分を、五つの項目で照合する

  • 日付・金額・振込名義
  • 入金の理由と支払元
  • 対応する明細や、別口座の出金記録
  • 帳簿にすでに記録したか、未記録か
  • 確認できていない点と次に調べる資料

銀行連携ソフトの自動提案も、確認せず一括確定しないようにしましょう。わからない入金は「要確認」として一覧を残し、後で解決する担当と確認先を決めます。売上かどうかわからないまま削除したり、金額を合わせるために架空の出金を入れたりしないでください。

LINEには、どの入金で困っているかを短く

2026年分の帳簿について相談です。口座にお店の報酬、自分の別口座からの振替、現金の預け入れが混ざっています。○月分の照合から始めたいです。明細はあり・一部不足で、売上の二重計上がないか確認したいです。

初回に口座番号や全取引履歴を送る必要はありません。まずは混ざっているお金の種類を伝え、必要な資料と共有方法の案内を受けてください。

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参考資料と対象年

2026年11月5日確認。2026年分の記録整理を想定した一般的な説明です。国税庁の現行案内と、記帳資料の資金移動の整理を参照しています。事業所得・雑所得・給与所得の区分や実際の勘定科目は、働き方と取引内容により確認します。

国税庁:No.2080 白色申告者の記帳・帳簿等保存制度

国税庁:No.1350 事業所得の課税のしくみ

国税庁:青色申告制度と記帳のしかた(令和8年5月1日現在、PDF)